「ミスがどんどんなくなる技術160」や「あなたの思考に革命を起こす!「考えること」リスト」など多数の著書を執筆する作家の中島孝志さん。foomiiでも多数のコンテンツを配信いただいています。今回は中島孝志さんに、メルマガを配信する上で大切にしていることなどをお聞きしました。
──ウェブマガジンを配信しようと思われたきっかけを教えてください。
今年で著書が600冊を超えました。読者に向けてメッセージを届けたい、という願望は20代で出版してからずっとあります。ホームページ時代を経て、ブログを主宰する現在にいたるまで、毎日懲りずに情報発信を続けています。なぜかというと、情報=インテリジェンスを私自身が猛烈に欲しているんですが、この情報=インテリジェンスというものは受信したい人ではなく発信する処に集まるものだからです。
──ベストセラー書籍の要約をする「通勤快読宅配便」、最新の世界経済情勢を解説する「どん底銘柄特急便」や「得する経済教室」、そしてZoomを活用したオンライン講義「ワンハンドレット倶楽部」など様々なジャンルの情報発信を行っていますが、それぞれの特徴を教えていただけますか?
すべてに共通することは「読んでて良かった!」「読んで得した!」という価値あるインテリジェンスの提供を心がけています。
新しい情報をアップデートしてほしいわけではありません。それより、後生大事に抱えていた価値観や考え方をアンインストールしてほしい。目から鱗が何枚も落ちるモノの見方、視座、視点を換えなくちゃいかんなー、とショックを与えるだけのモノを提供できないか、と毎回たくらんでいます。
私のメルマガはバラエティに富みすぎていますが、「通勤快読」はこの世にホームページなるものが生まれた時から続けています。根っからの読書中毒で年間3000冊は読んでいます。それで毎日3冊ずつご紹介してきました。週刊誌で書評なども担当してきましたけど、とてもとても紹介しきれません。
そんな時、私の著書を吹き込んで視覚障碍者の皆さんに聞いてもらおう、というボランティア団体から「著作権使用」の依頼がしょっちゅう来るんですね。「どうぞご自由に」「いちいち承諾をとることなど不要です」とお応えしたのですが、その後も続きました。
そうだ、ホームページで続けていた書評も吹き込んでしまおう、と始めたのが「聴く!通勤快読」です。私の声でお届けしています。その後、書評にチャートやデータなどを合わせてお届けする「見る、読む!通勤快読」をスタートしました。平日毎日配信しています。自他ともに、よーやるわーと呆れています。
どちらか1つでいいのに、両方、申込んでいるケースが少なくありません。実費のみ頂戴しています。
「どん底銘柄特急便」「得する経済教室」そしてZoomを活用したオンライン講義「ワンハンドレット倶楽部」 は投資に関心のある方を対象にしています。もともと独立前は『会社四季報』を発行する東洋経済新報社にいましたし、在籍中にライバルのダイヤモンド社で50冊以上出版してきましたし、投資倶楽部を長年主宰しています、コロナパンデミックをきっかけに対面式だけでなく、オンラインを活用した価値ある投資インテリジェンスをご提供しようとするものです。
たんなる銘柄紹介ではつまらない。やはり世界と日本の政治、経済、軍事、地政学の動きを読み解いて、さあ、投資がどうなるかを読み解こう、と心がけています。投資で大切なのは「透視=パースペクティブ」ですから。
対面形式の勉強会は毎月開催。「V字回復する!どん底銘柄特急便」は毎週土曜に配信。
「ワンハンドレッド倶楽部=Zoomによるオンライン投資講義」は毎週水曜夜開催。1時間後に追っかけアーカイブ配信しますから、好きな時間に映像をご覧頂ければいい。
「経済教室メルマガ」は週3回月水金に配信(祝祭日関係なし)しています。
更新頻度がかなり密なので、コロナで1-2年会わない方でも、「久しぶり感」 「はじめまして感」がないようです。
いまや時代の変化が激しく、過去の延長線で予測することは困難だと思います。ダイナミックに変化するだけにスピーディかつマメに更新する必要があります。
facebookなどSNSを活用されていますが、中島さんの中でウェブマガジンによる情報発信はどのような位置づけでしょうか?
コロナパンデミックで対面サービスがしにくくなる前から痛感していたのは、40年間、多種多様な勉強会を主宰してきました。やはり地方の方は参加しにくい現実があります。コロナになったら都心でも参加しにくくなりました。
もともとホームページやブログは勉強会メンバーのために始めたものです。アクセス数が激増すると参加できない方のほうがはるかに多い。
これらの問題を解決したのがSNSです。オンラインで情報発信できるじゃないか・・・というわけです。
──多種多様なジャンルの情報を発信するために、どのような方法で情報をインプットされていますか?
まず読書。読んでない本が山積しています。読書家というより買書家です。
そして人に会うこと。専門家と会って情報交換という名の議論を通じて掘り下げる。すると、いつの間にか、ブレーンになってくれます。彼らから送られてくるデータはチャートだけでも1日50-100枚はあります。チェックするだけでも大変ですが、好きだから深夜でも起きてチェックしています。
基本的に「人を喜ばせる」というより「脅かせること」が好きなんですね。このチャートはこう解説したら驚くんじゃないか・・・と想像しながらチェックすると楽しくてしょうがありません。
──今一番気になっているのはどのようなテーマでしょうか?
米国の近接未来ですね。米国がいつ滅びるか、世界中から相手にされなくなるのはいつか・・・ということ。それは同時に、わが国はいつになったら独立できるのか。いつになったら米国の植民地から解放されるのか、ということです。
大東亜戦争はまだ終わっていませんし、GHQ支配はまだ続いています。
──日々、記事を配信される中で気をつけていること、大切にしていることはどんなところでしょうか?
剃刀と鉈です。切り口をどれだけ鋭くできるか!同時に、いつまでも変わらない普遍的なモノの見方考え方とらえ方を伝え続けていきたい、と意識しています。
──ウェブマガジンを配信されてよかったこと、また困ったエピソードなどありますか?
いいことばかりです。新しい出会いがたくさんあります。情報は発信する処にブーメランとして戻ってくる、と再確認できました。困ったエピソードはとくにありません。基本的に強制されることが嫌いなので強制することも嫌。この波動に共振する人しか集まってこないようです。
──今後、どのような展開を考えてらっしゃいますか?
オンラインとオフラインのシナジー効果を仕掛けていきたいと思います。たまたま「ワンハンドレッド倶楽部」はオンラインのZoom講義ですが、オフライン=対面勉強会も会員制で開催しています。この1月から投資家対象に5回連続で毎回たっぷり3時間講義する「ここだけ研究会」がそれです。Zoomではとてもとても話せない話ばかりする秘密倶楽部です。
──どういった方にウェブマガジンを読んでもらいたいですか?
大本営発表で満足している方、たとえば、日本のメディアしか情報ルートのない方。私の勉強会やメルマガは世界中のメディアやスペシャリストのナマ情報がベースですから、どれだけ違うか、一目瞭然です。一度でいいから読んでもらうとわかると思います。
foomiiさんは途中まで無料で読めるサービスを用意してくれましたので、これで味見して頂ければ幸いです。
──最後に読者さんに向けてメッセージをお願いします。
いつもいつもお力添えを賜り、心から感謝申し上げます。「おもしろい!」「はじめて知った」「儲かった」・・・こんなメールを頂戴するたびに、やっていて良かったとニヤニヤしています。読者様の声が私のモチベーションの源泉です。感謝感謝です。
──ありがとうございました。
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